顔がしびれる

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【顔がしびれるって・・・脳に異常が?】

当院には、顔がしびれるという方が時々いらっしゃいます。

大抵の場合、右側か左側のどちらかです。

 

顔のしびれという症状は、病院などでもなかなか原因が分からずに解決しづらい、厄介なものです。

あまりにも原因が分からないので、脳に異常があるのでは?と不安になっている方も多いです。

もし重病だったら、手術や入院が必要かも?と心配する人も多いのです。

 

【ヘルニアへの前段階】

顔のしびれが出る際の条件として、「デスクワークをしている時」、「携帯電話やスマホなどを使っている時」に多い傾向があります。

いずれも首の下方が、前かがみの姿勢になりやすい状況です。

 

前かがみになっている時、首の椎間板の前方が強く押しつぶされます。

この状態が多いと、椎間板の後方の組織が負荷に耐え切れなくなり、亀裂が入ります。

悪い姿勢を続けるとヘルニアになることからも、このことが分かります。

本来椎間板の中央に収まっているはずの髄核が、後方に脱出した状態がヘルニアですが、椎間板に亀裂がないと移動できないからです。

 

ですからヘルニアにはなっていなくても、前かがみが多いと髄核は移動し始めていることが推測できます。

 

椎間板後方には知覚終末という神経の末端部が多数分布しており、髄核が後方に移動するとその知覚終末の知覚領域で侵害刺激が起きると考えられるのです。

当院ではこの状態を「椎間板変性」と呼んでいます。

神経に刺激が伝わった結果として色々な症状が感じられるわけですが、時として顔面神経にそれが伝わります。

 

これが顔がしびれるケースの代表的なものです。

 

【起床時が一番調子が悪い】

知覚終末の知覚領域での侵害刺激が起きているということは、「感じる場所を異物が刺激している」ような状態です。

 

そして就寝中は何時間にも渡って背骨が横になっていて、椎間板に縦方向への軸圧がかかっていません。

その結果周辺の体液から、椎間板内部に水分がしみ込んでくると考えられます。

 

その状態は、椎間板組織自体の質や量は同じで、水分だけが多い状態=すなわち水分によって「パンパン」に内圧が上がっている状態です。

「感じる場所を異物が刺激している」状態で内圧が上がるので、起床時に調子が悪くなるのです。

 

その証拠に起床後30分から一時間ほど経つと、とりあえず元の状態程度には戻ります。

これは、私たち人間は活動中は背骨を縦にして生活しますので、重力によって椎間板にしみ込んだ余分な水分が絞り出されるからです。

その結果椎間板の内圧が元に戻るので、症状も元に戻ると考えられるのです。

 

椎間板を傷めている方の大半が、「起床直後が最も症状が強く、起床後しばらくすると戻る」と表現されるのは、こういうことなのです。

 

【ワンポイントアドバイス】

まずは姿勢を良くする様に心がけて下さい。首の前かがみを出来るだけ減らすのです。

軽度のうちはこれだけでも症状が軽減することもあります。

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