坐骨神経痛の原因について

模型腰椎

腰椎椎間板変性

坐骨神経痛で整形外科で診断を受けても原因が分からなかった状況で、私が最も多いのではないかと考えているのが、腰椎椎間板変性です。

診断は医師にしかできませんので、単に椎間板の状態を指す表現として考えて頂きたいのですが、椎間板が変性(変化すること=一般的には悪い意味で)を起こすことで、腰痛も含めて坐骨神経痛を引き起こすものです。

検査を受けても分からない理由は後に説明しますが、実はこの状況は非常に多いです。
当院では、病院に行って「異常なし」と診断を受けた際に、最も多く遭遇するものです。

腰椎椎間板変性による坐骨神経痛の方は、総じて姿勢に原因がある場合が多いです。

 

以下のリストに思い当たりませんか?

  • 腰を丸めた姿勢で長時間座っている
  • 腰を屈めて作業することが多い
  • 足を組んでパソコン作業をやっている

こういう状況の方に多いのが実態です。

 

 

ですから、このタイプの坐骨神経痛を解決する前提としては、姿勢を改善することが不可欠となります。

腰椎椎間板変性による坐骨神経痛の方は、他にも腰痛を始め様々な症状が下半身に出ます。

 

以下に私が立てた仮説「椎間板変性に至るプロセス」を説明します。

椎間板変性に至るプロセス(仮説)

椎間板の構造

椎間板は二重構造をしています。
中央に「髄核」というゼリー状の内容物があり、その周辺を線維の多いタンパク質でできた、「線維輪」という物質が包み込んでいます。

椎間板変性解説図

多くの場合椎間板の問題では、この線維輪の中央から後方に向けて亀裂が生じ、内容物である髄核がその亀裂内へ移動します。

 

これがさらに進行し、最終的に後方に向けて飛び出した状態が、いわゆる「ヘルニア」です。

亀裂が最後方まで伸びた結果です。

人間だけに頻発する

そもそも何故私たちの椎間板は、こういった問題を起こすのでしょうか?
その原因は、私たち人間の生活上の特徴にあります。

 

人間は基本的に背骨を縦にして生活します。
そこが他の脊椎動物とは大きく違う点です。

 

私たちは座っている時、特に意識していなければ、腰が丸まった姿勢で座っています。
デスクワークの場合などは、かなりの長時間に及ぶことも少なくありません。
この腰が丸まった姿勢とは、椎間板で表現すると椎間板の前方を押しつぶした姿勢です。

つまり、椎間板の前方に強い圧がかかった状態です。

 

また、私たち人間は、腰を屈めて何かをする機会が、他の脊椎動物に比べても格段に多い動物です。
これも椎間板の前方を強く押しつぶした姿勢です。こういった姿勢が多い事が腰痛や坐骨神経痛に発展します。

 

このように、椎間板の前方が押しつぶされた姿勢がとりわけ多いのが人間の特徴でもあります。

こういった理由により、坐骨神経痛があっても病院で「異常なし」と言われるケースが出てくるのだと推測しています。

坐骨神経痛について詳しくはこちら

坐骨神経痛

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