この首の痛み、枕が合っていないから?

猫の抱き枕

このページを読んで頂いているあなたは、首が痛いその原因を「枕が合わないから」と思っていらっしゃると思います。

首の痛みが起床時に一番つらくて、起きてからは徐々に軽減して、1時間ほど後にはいつも通りくらいの痛みに戻る、というようなパターンを繰り返している方も多いのではないでしょうか?

そして、マッサージや整体に行ってみても解決できずに枕を変えてみたり、場合によっては計測してもらって特注枕を作ってもらったり。
それでも解決しなければ、病院の”枕外来”に行ってみたりした方もいるでしょう。

ただ、首の痛みでも、起床時が一番つらくて、徐々に軽減するパターンの場合、枕が原因でない可能性があります。

起床時が一番つらいのはナゼ?

当院には、首の痛みで来院される方が非常に多いです。

多くの方が“枕”との相性を疑い、何度も取っかえひっかえしてきています。

 

中には枕の購入だけで「十数万円」費やした方もいらっしゃいました。

 

そういう方々によくお話を伺うと、ある共通点があります。

それは、先述の“起床時が一番つらくて、徐々に軽減するパターン”です。

 

このパターンの方々の首を慎重に検査すると、頸椎の椎間板が傷んでいる事実が見つかります。

椎間板の内容物である“髄核”が後方に移動した結果、後方の神経の末端部(知覚終末)の支配領域にハマり込み、侵害刺激することによって首の痛みとして感じているケースです。

 

ではなぜこのケースだと起床時が一番つらいのでしょうか?

それについては仮説を立てています。

 

一晩寝ていると、背骨が数時間以上にわたって横になっています。

そのため椎間板は、数時間以上縦方向の重力から解放されています。

その結果、椎間板内には周囲の体液から水分が浸み込んでくるだろうと考えています。

水分量が増えた椎間板は、水風船のように外に向かって大きく膨張はできないので、内圧が上がることが予想できます。

そして内容物である髄核が、後方の神経の末端部(知覚終末)の支配領域にハマり込み、侵害刺激している状態ですから、内圧が上がれば刺激が強くなります。

 

これが起床時に一番つらい正体ではないかと考えています。

その後起床すると私たち人間は背骨を縦にしますので、各椎間板には縦方向への重力がかかります。

 

その結果、椎間板内に浸み込んでいた余分な水分が、椎間板の外に絞り出されると思うのです。

つまり、椎間板の内圧がいつも通り位に戻るので、首の状態もいつも通り位に戻る訳です。

これが、起床時のつらさの原因と考えると、状況の説明がつくのです。

ワンポイントアドバイス

枕が合わない?なら外してしまえば?

私は「枕が合わない」と悩んでいる方には、「合わなければ外してみましょう」とご提案します。

合わないものを、いつまでも我慢する必要もないと思うのです。

 

実は私自身も首の椎間板が傷んでいて、ある時期から枕を外すようになりました。

最初の数日は何だか頼りない感じがしましたが、今では非常に楽になりました。

 

首の椎間板を傷めてしまう一番の原因は、起きている時の首の前屈みです。

仰向けで枕に頭を乗せた状態は、その前屈みに近い状態になります。

ですから、首の椎間板がすでに痛んでいる方は、朝方になると刺激が強くなっているので痛みが強くなるのです。

 

この“枕なし”をお勧めした方々のうち、約半分強は「なるほど、枕外すと楽です」と言われます。残りの半分弱の方は、「やはり枕が無いと落ち着かない」と言われます。

長年の習慣ですから、それも分かります。

 

枕を外すという対策は、前提として“眠れるなら”と考えてくださいね。

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