これは私自身がぎっくり腰を体験して、そのおかげでぎっくり腰に対する理解がより深まった、というお話です。
私の身には時々経験したことのない事態が起こります。
その度に新たな気付きを得ることが出来ますので、治療家としての奥行きが深くなる実感があります。
どのような症状であれ、経験したことのない人よりは経験者の方がより理解が深いのは当然でしょう。
これは「私に経験させることで治療家としての底力を与え、より社会に貢献させる」という天の采配なのかなと思っています。

まずは何が困るのか
私の場合ぎっくり腰の一番の問題は動けなくなることでした。
腰だけでなく股関節にも激痛がありました。
洋式トイレに座るにも這って行って何とか根性でよじ登る様にしか座れなくなりました。
もう何もできなくて最初は膝に手をついて上体を支えながら片足5㎝ずつ進む、更には立つ事もできなくなり四つん這いで5㎝ずつ。
こんな状況では日常生活が著しく阻害されますし何より激痛ですからとにかく何とかしたいです。
普通に動けることがありがたい
こんな地獄の様な状態から取り敢えず痛みはまだあっても何とか動けるようにだけでもなれれば日常生活はどうにかなります。
こんな時は普通であることが本当に心底ありがたく感じます。
ぎっくり腰で入院に至る体験談
実は私2022年1月26日(水)にぎっくり腰を初めて経験したんです。
職業柄ぎっくり腰のお客様に対応することは少なくないのですが、まさか自分がやるとは・・・
3日位前から腰に違和感はあったんです。
でも姿勢や体の使い方に気を付けていれば大丈夫だとずっと思っていたんですね。
当日いつもの通り出勤して掃除など諸々準備しているうち、違和感が強くなってきたんですよ。
そのうち違和感が痛みに変わり、更に激痛に発展。
先程書いた通り最初は膝に手をついて上体を支えながら片足5㎝ずつ進む、更には立つ事もできなくなり四つん這いで5㎝ずつ。
トイレも便器によじ登るようにして座って済ませ、しばらく施術ベッドの上で横になっていました。
しかし一向に痛みは引かないどころかますます強くなって行く。
今日は仕事できないと判断し、予約のお客様全員に連絡して延期して頂き、何とか歯を食いしばって張り紙を書き、表に出て鍵を閉めて徒歩1分の自宅に帰ろうとしたんですが、もう一歩も動けなくなりました。
途方に暮れるうち思い付いて救急車を呼びました。
コロナで病院も混乱しているので、受け入れ先がなかなか決まりませんでしたが、一度断られた病院に交渉してくれて受け入れてもらえました。
救急車の中と病院到着時には激痛に悶え苦しんでいました。
そしてレントゲンやMRIで画像検査の為ストレッチャーに横たわっているうち、いつの間にか忘れていました。
そして検査結果を医師に聞くとヘルニアとの診断でした。(写真はその時の私の画像です)
足上げのテストなどした後医師から「歩けるなら帰っても良いけど、1日位ならベッド空いてますよ」と言われたので「じゃあ念のため1泊させて下さい」と言って病室に向かう際、車いすへの移動時にはなんと普通に立てるじゃないですか。
そして移動中にトイレに寄らせてもらったんですが、立って普通に用をたす事もできるようになっていたんです。
その間検査だけで治療などの処置は全くしていません。
このことからヘルニアは必ずしも痛みの直接原因になっていないケースもあるということが分かりました。
その後病室に移動してベッドに横たわり、1泊の息抜きと思って食事してスマホでビデオ見て過ごしていました。
入院手続きなどの書類を書く際に保証人はいるか?とか支払いはできるのか?とか聞かれてちょっと嫌な気分になりました。
いつもの着古したジャージを着ているから余程貧乏くさく見えたのでしょう。
翌朝、朝食時に看護師さんに「今日は何時に退院できますか?」と聞くと、明らかにちょっと慌てています。
「昨日先生が1泊くらいなら良いよ、と言われたので1泊だけお願いしたんです」というと「ちょっと確認します」と出て行き、30分ほどして戻った際には「退院は明日です」と。
よくよく話を聞いてみると退院には主治医の判断が必要だそうで、主治医はその日出勤していなかったようなんです。
それは後でロビーに掲示してある医師のシフト表を見て知ったんですけど、なんかいい加減だなと思いました。
あまり揉めたくもないので仕方なく2泊させて頂いたのです。
3日目の朝事務の方が来て、またもや入院費用の精算の確認をされましたが、そんなにもお金を持っていなく見えるのか、と愕然としたのを覚えています。
もしかしたら救急搬送されてきた人の中には支払いができない人も案外いるのかも知れませんね。
自分で経験して分かった事
- ヘルニアは痛みの原因とは限らない
- 寝ていたら痛みが治まることもある
- 病院は救急で運ばれたら何とか対処はしてくれるけど、お金のことばかり気にしている
- 病院側の都合で入院が伸びることもある(売り上げのためか?)
お電話ありがとうございます、
壮快カイロプラクティックでございます。