私たち人間は、他の脊椎動物に比べても格段に椎間板を傷める確率が高い動物です。
これは、背骨を立てて生活する唯一の脊椎動物が、人間だからだと考えています。
私たち人間の生活は、やることの種類によって前屈みになったり、腰を丸めたりした姿勢が非常に多いのが特徴です。
そうした姿勢が非常に多いので、その負荷に耐え切れなくなった椎間板が傷んできます。
当院ではそれを、「椎間板変性」と呼んでいます。
傷めやすい部位は、下部頸椎、下部腰椎、胸椎と腰椎の接続部あたりです。
椎間板のすぐ後方には、脊髄や神経が分布しています。
そして背骨や椎間板には“知覚終末”という神経の末端部が分布しています。
どの位置の椎間板が傷んだかで、症状が出る場所が変わってきます。
傷んだ椎間板から出た刺激が、神経に伝わることによって症状となると考えていますが、その神経の分布により意外な遠くにまで影響が及びます。
下部頸椎(首の下の方)の椎間板変性
- 頚部痛=首の痛み(ズキズキ、ピリピリ、寝違え様など)
- 背中の上部の痛みやしびれ(肩甲骨周辺、腋周辺)
- 胸周辺の痛みやしびれ(鎖骨、大胸筋など)
- 腕の痛みやしびれ(ズキズキ、ピリピリ、ジーンなど)
- 手指の痛みやしびれ、脱力
など
下部腰椎(腰の下の方)の椎間板変性
- 腰痛・しびれ
- 臀部痛・しびれ
- 股関節痛・しびれ・可動制限
- 恥骨痛
- 大腿部痛・しびれ
- 下腿痛・しびれ
- 足指痛・しびれ
- 肛門痛
など
胸椎腰椎接続部(胃の裏あたり)の椎間板変性
- 背部痛
- 胃の痛み
- わき腹の痛み
- 腹筋の痛み
など
主にはこれらの症状が出ます。
また、椎間板を傷めていると、起床直後に最も症状が強い傾向があり、起床後1時間程度経つと徐々に普段のレベルに落ち着く傾向があります。
状況が合致する方は…
まずは姿勢を良くすることを心がけてみてください。
座る時に、尾骨に体重が乗っていたら腰が丸まっている証拠です。
腰が丸まっていると、さらに悪化する可能性が大きいです。
骨盤を立てて頂くと、お尻の下の“ゴリっ”とした骨(坐骨)に体重が移ります。
その状態では自然と腰は伸びますので、座る際には常に坐骨に体重が乗っていることを意識してください。
そして、しばらく続けても改善が見られなければ、是非当院にご連絡下さい。
様々な方向から質問させていただき、原因をご一緒に探しましょう!
お電話ありがとうございます、
壮快カイロプラクティックでございます。