今やパソコンは、仕事をする際になくてはならないものになりましたね。
「もしパソコンが無かったら…」なんて想像できないくらい、必要不可欠になりました。
実際、昔の様に紙の伝票や手書きの書類などを作成していた時より、何倍も早く多くの仕事がこなせるようになりましたので、ありがたい限りです。
更に書類の管理も、パソコン内やクラウドのようなインターネット上で管理できるため、大量のデータでも必要な時に即座に引き出せるようになり、大変便利になりました。
もっと大きな変化は、情報が短時間でほぼ無制限に探せるようになったことでしょうか?
しかし大変便利になった反面、「パソコン操作していると首が痛い」という方も激増しているんです。
このページでは、パソコンと首の痛みの関係を、深く掘り下げて考察してみたいと思います。
パソコン操作4つの顕著な特徴
まず、パソコン操作の特徴について考えます。
パソコン操作には、以下のような4つの顕著な特徴があります。
- 座って操作することが圧倒的に多い
- 座り姿勢は背中が丸まり、モニターに向かって顔が前に出ていることが多い
- パソコン操作中は、ずっと同じ姿勢でいる
- パソコン操作していると、数時間がアッという間に経っている
これらは、パソコン操作における大変わかりやすい特徴で、ほぼ例外が無いと言って良いと思います。
そして、この4つの特徴が、時として首を傷める最大かつ直接的な原因となるのです。
これら4つの特徴からは、顔が前に出る=頚部の椎間板前方が潰れている、しかもその時間が継続していると言うことができます。
そうなると、椎間板前方には強い圧がかかる機会が大変多いということになりますね。
その結果として、椎間板(主に下部頸椎)内部に劣化が起こります。
具体的には後方に向かって亀裂が入ると考えられます。
このことは、「標準整形外科学第8版」の椎間板ヘルニアの説明ページにも、明確に説明されています。
つまり、椎間板内に亀裂が入ることは医学的にも認められた事実なのです。
椎間板内の亀裂は、後方へ伸びると考えられます。
そして椎間板内部に発生した亀裂に、内容物である髄核が移動して行きます。
ちなみにその亀裂が最後方まで伸びるとどうなるでしょうか?
最終的に後壁まで伸びたら、破れて髄核が後方へ飛び出てしまいます。
それが俗にいう椎間板ヘルニアです。
ですから、首が前に傾いた姿勢は、確実に椎間板ヘルニアに向かって近づいていると言えます。
「首が痛い」でも検査で異常なし?
ただ、首が痛くなって病院で検査をして「異常なし」と診断された方も多いと思います。
これは、画像診断してもヘルニアになっていない段階から、すでに症状が出始めていると考えて良いと思います。
痛みがあるなら、決して「異常」が無い訳ではありません。
だって、「異常」が無いのに痛い訳ないですよね?どう考えても。
では、画像で「異常」が確認できない場合、どうすれば良いのでしょうか?
病院ではその段階で、ほぼ確実に痛み止めの薬の処方となりますね。
しかし結局はそれでは解決できていないことが多くて、患者さんも戸惑っていらっしゃるのが実際でしょう。
そんな時当院ではこう考えます。
画像に写る原因が見つからないのに、患者さんは痛いと言っている。
…と言うことは、画像に写らない「異常」があるはずだ。
画像に写らない「異常」なら、推理するしかない。
これが当院独自の現実的思考です。
そして現実的に考察を深堀りするために、患者さんに様々な角度から質問をします。
時には「そんな事関係あるの?」と思われるかもしれませんが、日常生活の傾向を知ることは、こういった見えない原因を探すためにも不可欠なのです。
なかなか解決できなかった首の痛みでも、病院でこう言われたなら解決の見込みは案外高いです。
- ストレートネック
- 椎間板の間隔が狭い
- ヘルニア気味(だけど手術するほどではない)
パソコン操作していると首が痛くなってくる方は、まずは姿勢を変えてみることをお勧めします。
モニターを覗きこむような姿勢でなく、顔が前に出ないように上体を起こして、ややモニターから遠ざかるような姿勢に変えてみて下さい。
そしてモニターに近づいて見る必要がある時には、顔でなく上体全体を前に傾けて近づくようにして下さい。
股関節から傾けて行く感じですね。
実はパソコン操作は、姿勢が悪い方が断然やり易いんです。
しかし、そのままでは確実に椎間板ヘルニアに向かって近づいて行きます。
ですから、今後のためにも少々やりにくいですが、上体を起こした姿勢で慣らして行くことをお勧めします。
そして、それでも解決できない時は、是非当院にご連絡下さい。
こういった状況の方のご来院は、当院の日常です。
お電話ありがとうございます、
壮快カイロプラクティックでございます。